今回は、フレンチ界隈ではかなり知名度の高い【銀座レカン】に行ってきました。
さすがのサービス、さすがの空間、そして空間に見合ったクラシカルな料理とドリンクに終始圧巻。
予算は¥15,000-と決めているので、いつもお祝いごとは予算内でランチ(ディナーよりコスパが良いので)がお決まりの食事。そして最近はミシュラン星付き巡りにハマってまして価格も評価もなかなか良いところを行ってるのですが、その中でもトップレベルに素晴らしかったです。
クラシカルフレンチは銀座レカン、モダンフレンチは青山のNEMOが個人的にかなり揺るぎないのではと思います。
興奮冷めやらぬところですが、お待たせしました本題に入ります。
※ご予約はこちらからどうぞ
【銀座レカン】のおすすめポイント
1974年にオープンし、今年50年になる【銀座レカン】。銀座4丁目の、誰もが通ったことのあるだろう一等地にお店を構え、1階がレセプション、地下2階にウェイティングスペース、地下1階にダイニングレストランというフロアを贅沢に使ったところもさすがなところ。店内はシャンデリアのある華やかな空間。なかなかこういう雰囲気のお店は少なくなって来ていて貴重。そして何より驚いたのがスタッフの数。そしてソムリエの数。メインダイニングは8組ほどで満席でしたが、サービススタッフも7-8名ほどいらっしゃりほとんど1テーブルにつき1名の計算。そしてほとんどの方の胸元にソムリエバッチが光っており、惜しみないサービスに圧巻でした。
長くなりましたが、クラシカルな料理を紹介していきます▼
【銀座レカン】のお料理
・Aperitif Amuseタジャスカオリーブのマドレーヌ
アーモンドに似たほのかな甘みがあるのが特徴らしいタジャスカオリーブ。香りもよくてほのかな甘みを残しつつも、ふわふわなマドレーヌ。
Amuse新玉ねぎのスムージー
一口たべて甘さにびっくり。中に入った、パスティスの香るヤリイカとフヌイユは弾力とシャキシャキ感を出してくれ、食感の変化が楽しい。スープ系は具材を入れるひと手間が嬉しいです。
・H.O.V.ホワイトアスパラガス
ホワイトアスパラガスは2種仕立て。フレンチの春メニューといえば定番のホワイトアスパラガス。今年は食べおさめかもしれません。
ホワイトアスパラガスのババロア濃厚でもったりとした食感にびっくり。元々水分量が多いホワイトアスパラをここまで濃厚にするにはどれほど使ってるのだろう。春らしく八朔とミモレットでミモザに見立てているところも可愛らしい。
2種目はシンプルに茹で上げたホワイトアスパラ。アスパラは太いほど高級なのでテンションがあがります。ソースオランデーズ は濃厚でしっかりとアスパラに絡まり、脇役としていい仕事をしすぎている。特にアスパラの頭の部分は歯がいらないほど柔らかくて甘い。そもそも2種仕立てがそれぞれのお皿で出されること自体、珍しくて贅沢な気分になりました。(提供のお皿とカトラリーが1つでも増えるのはけっこう大変。)
・Poisson鰆
春は出没率が高い、鰆のロティ。 菜の花と浅利のヴルーテは濃厚で春の爽やかな苦味を残しつつ繊細な味付け。今回の中では1番無難な感じがありましたが、他が美味しかったが故かなと思います。
付け合わせのイベリコ豚生ハムのコンディモンは魚が淡白な分しっかり塩気があってかなり好みな味でした。
友人が頼んだワインペアリングはシャンパンを含めた4杯で¥7800と、高いコストパフォーマンスで終始楽しんでいました。
・Viandハーブ鶏のバロティーヌ
今回のヒットメニューの宮城県産ハーブ鶏のバロティーヌ。バロティーヌとは開いた鶏に詰め物を敷き筒状に巻き込んだものを低温調理し、アスピックというお肉を煮たゼリー状のもので覆ったものらしい。鶏のパサつき感が一切なく、むしろ旨みが凝縮された一皿。付け合わせの野菜もみずみずしくて美味。
・Dessertトンカ豆香るショコラ
最近よくレストランで使われているトンカ豆。杏仁のような風味が大好きです。濃厚なフォンダンショコラにグリオットカシスのシャーベット。トンカ豆はあまり感じなかったけど、フォンダンショコラは間違いないおいしさ。
・ミニャルディーズ
14種類がワゴンで好きに選べるお茶菓子に感激‥
レカンとは“宝石箱“という意味だそうで、それを体現した魅力的な宝石たち。どれもお茶菓子と思えないほどのクオリティーで、特にチョコレートは専門店並みのおいしさ。
どれも美味しそうで12種類いただいてしまいました。季節のフルーツを使ったハーブティーも、ポットでの提供で温めもキャンドルでしっかりされていて、3杯目まで熱々で楽しめました。
コーヒーもサイフォン式でおかわりもいただけます。
どれも美味しそうで12種類いただいてしまいました。季節のフルーツを使ったハーブティーも、ポットでの提供で温めもキャンドルでしっかりされていて、3杯目まで熱々で楽しめました。
コーヒーもサイフォン式でおかわりもいただけます。
メッセージプレートも華やかで素敵でした。
【まとめ】
サービスと空間が素晴らしくて、常に感動の満足度の高いレストランでした。ウェイティングルームやレセプションがあり、系統としてはメゾンポールボキューズと近いものがあります。そしていつかは行きたい憧れのジョエルロブションへの架け橋のようなレストランでした。
価格帯としてはメゾンポールボキューズ–レカン–ジョエルロブションと一段ずつ上りながら訪問することをおすすめします。
手厚いサービスと華やかな空間と高めの年齢層に緊張してしまう方も多いかと思うので、少しフレンチに慣れてきた頃に伺うのが一番楽しめるかなと思います。
ぜひここぞという特別な日に行ってみてください。
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