熟成魚にこだわった料理が魅力の【サンプリシテ】代官山

フレンチ
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今回は、ミシュラン1つ星を獲得してる人気フレンチ【サンプリシテ】をご紹介します!

【サンプリシテ】のコースは魚が中心のコースです。

以前、ル・スプートニクに伺った際にアミューズで出てきた熟成甘鯛のマリネで熟成魚の虜になリました。それ以来、サンプリシテのホームページの『1カ月も熟成できる魚は世界中を探しても日本にしかありません』という言葉に魅せられてずっと行きたいレストランでしたが、特に土日は予約の空きが少なく今回やっとお邪魔することができました。

前菜5皿すべてに魚が使用され、数日から数週間熟成された魚はねっとりと柔らかく甘くて、温度管理や保存方法を徹底しなければ作れない熟成魚は自宅では到底味わえない美味しさです。

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【サンプリシテ】のおすすめポイント

代官山から徒歩8分ほどにある外観はシンプルな白を基調としたレストランです。

内装もシンプルな色合いで、カウンター席が8席ほどと個室が3つほどのこじんまりとした店内です。
サンプリシテの内装

Simplicite (サンプリシテ) は、日本語では 「単純な、簡素な」という意味で、古フランス語には 「自然に備わっている正直さ」「真っ直ぐな誠実さ」 と言う意味が含まれているとのこと。 そうした意味からつまり<簡素さ>は<誠実な態度>。 人・食材・料理に対して Simplicite(サンプリシテ)な心であるようにという思いを込めて名付けられたそうです。

店名の通り、誠実に食材と向き合い食材そのものの良さを引き出す調理法で仕上げられたお料理は、奇抜なものはなく万人受けするレストランだと感じました。

期待していた何週間も寝かせた熟成魚の美味しさもさることながら、メインディッシュのお肉料理も驚くほどおいしくて、初めから終わりまで大満足です。最後に提供された魚のアラからとった出汁のスープも濃厚。

個室もありどのようなシーンにも向いているレストランかと思いますが、メッセージプレートの可愛さはいまいちだったので、素敵なメッセージプレートを用意したいお祝いの席ではほかのレストランを検討したほうが良いかもしれません(笑)

【サンプリシテ】のお料理

今回は¥8470のランチコースをいただきました。ランチコース・ディナーコースともに1コースのみのお任せコースです。

ドリンクは甘口の白ワインをとお願いしまして、
COTEAUX DU LOIR (BLANC)をいただきました。
サンプリシテのワイン

ここから魚尽くしのアミューズと前菜が5皿続きます。

1erアミューズ  海シャルキュトリー

白エビを2週間スパイスに漬け込んで大葉を巻いたもの/メカジキを2カ月干物にしたもの/クエのかまをテリーヌにしピスタチオソースをあわせたもの/クエの鱗とイワシの骨のチップス。

それぞれ食感が異なり楽しい一口ずつの盛り合わせで、普通はお肉ベースのシャルキュトリーがすべて魚ででてきて魚料理への自信が最初の一皿から伝わってきました。

2eアミューズ 蛍烏賊/縞鯵/マドレーヌ

蛍烏賊を蕎麦粉のクレープで巻いたものと、塩気の効いたクッキーに熟成された縞鯵、そして見た目は少しおぞましい黒いマドレーヌはオリーブのマドレーヌで、口に入れて噛んだ瞬間に中からトローっと液体がでてきて驚きました。中でも縞鯵は今回の料理で1位を争うほどの美味しさで、縞鯵のねっとりとした甘さと下に敷かれたクッキーの塩気と甘さが口の中で混ざり合って、ずっと口の中をこの味で満たしておきたいと思いました……。

3eアミューズ 玉手箱

ふたを開けてモクモクモクと燻製の香りとともに現れたのは、タルト生地に可愛らしく乗ったイワシ。見た目はシンプルでも、これまたしっかり熟成された甘みが最高です。

1er前菜 春子鯛と塩玉葱

こちらも10日熟成させた春子鯛を使い、上には玉葱のムースとフリットがのっています。これまでの3品のアミューズはすべて一口サイズでしたが、やっと数口味わうことができる料理がきました。それでもまだまだ足りませんが!もっともっとねっとり甘い魚を食べたいという衝動はおさまりません。

2e前菜 ホワイトアスパラガスと白魚

ホワイトアスパラガスをボイルしたものに柔らかい白魚と海藻バターのソースをかけて。下に敷かれた茶色いソースは牡蠣の旨味を凝縮した濃厚なソースでとても美味しかったです!欲をいえばもう少したくさん欲しかった……。パンにつけて食べても激うまでした。

魚料理 太刀魚のポワレ ブールブランソース

五島の林鮮魚店から仕入れた1m70cmほどある太刀魚を使った魚料理でした。皮目はパリッと中はふっくらと火が通り具合が最高です。淡白な太刀魚に柑橘の果肉とオリーブが合わせられていて、酸味のアクセントが絶妙。特にオリーブは一粒丸丸添えられていてオリーブ特有の青臭さがあるのかと思ったら魚に合うちょうどよい酸味だけ感じられる塩梅に味付けされていて食べ合わせの良さに感動しました。

肉料理 岩手県産ホロホロ鳥

正直お肉料理には期待していませんでしたが、これが絶品でした。写真からもわかるように皮目はパリッと。身もジューシーで柔らかくて、出汁の効いたソースも良く合います。魚だけでなくお肉料理もおいしいとは言うことなしです。

魚のアラからとった濃厚スープ

いま流行りのサステナブルな一皿。
全ての魚料理のアラをグツグツ煮てとったスープ。サフランソースを少し合わせてあります。もはやスープというよりソースというくらい濃厚で、小さいカップでしたが十分なほどです。

デザート  ヌガーグラッセとビーツのソルベ

ヌガーグラッセの定義を調べてみると、イタリアンメレンゲと生クリームを合わせた生地に、ナッツやドライフルーツ、砂糖を煮詰めて作るヌガーと合わせて冷やし固めたもの、とのこと。重すぎず軽すぎないメレンゲとクリームはフルコースにぴったりです。ビーツのソルベは酸味がしっかりあって酸っぱい顔になりましたが優しい甘みのヌガーグラッセとよく合います。

メッセージプレートは今時素敵なプレートを用意しているレストランが多い中、少し残念なプレートに感じました。飴細工はきれいでしたが。お茶菓子のほうじ茶のシュークリームはしっかりほうじ茶の味がして美味でした。

サービススタッフはソムリエ1名のみで、料理提供は若手のキッチンスタッフがしてくれることが多かったです。「調理スタッフが片手間で料理提供していて説明もいまいち」という口コミも見ましたが、私としては料理説明に適当さは感じなかったですし、むしろ若めのスタッフが一生懸命プレゼンテーションしている姿が微笑ましかったです。

まとめ

サンプリシテの紹介いかがでしたでしょうか。

口コミを見ていると、ワインリストがないため値段がわからずほぼほぼレストラン側の言い値のようになっており、会計をみると一杯¥2400のワインなどを普通に提供される等の、ドリンクに関する悪い口コミがいくつか見受けられました。私がうかがった際も、ミネラルウォーターしかないような言い方をされ、ほかの席にはお金のかからないライム水が注がれているのを見て、選ばせて欲しかったなと思いました。
ドリンクを注文する際は価格帯も含めてリクエストするか、あまり飲まないシーンで利用するほうがいいかもしれません。

ドリンクの件だけ注意すれば料理はとてもおいしいので、特に魚好きな方はぜひ“数週間寝かせたねっとりと甘い熟成魚”を中心とした数々の料理を、ぜひ食べにいってみてください。

よく、どうやって予約しているの?と聞かれるのですが、私は普段一休レストランというサイトからレストランの検索や予約をしています。他のサイトよりお得なコースを予約できたり、クチコミも見やすくてオススメです。
▽サンプリシテのご予約はこちらからどうぞ
一休レストラン(サンプリシテ)
会員登録なしでも予約できるので、ぜひ一度お試しください。

 

店舗情報

店名:サンプリシテ Simplicite
住所:東京都渋谷区猿楽町3-9 アヴェニューサイド代官山1 2F
03-6759-1096
公式サイト
一休レストラン

営業時間
昼 12:00 ~ 15:30(13:30)
夜 18:00 ~ 23:30(20:30)定休日
月曜日・第1火曜日(祝日の場合翌日になります)

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