カンテサンスから独立したシェフの極上お魚フレンチ【Nemo】

Nemoのシェフは休日には自ら釣りに出向くほどの釣り好きだそうです。釣り好きの祖父の影響で幼稚園の頃に釣りを初め、小学生の頃にはすでに船に乗るほどだったそう。お肉料理まではすべて魚介を使った海の幸にこだわった料理で構成されています。仕入れも、信頼できる漁師から直送してもらっている食材も多いというこだわりようです。ソムリエもベージュアランデュカスでヘッドソムリエをしていた方をヘッドハンティングし、迎え入れています。
空間はウッド調で自然をコンセプトにしたNemoの雰囲気にぴったりで、淡いインテリアに囲まれながらゆったりと食事ができました。お皿にもこだわっていて、素敵なセレクトばかりでした。

 

まずはドリンクから。ティーペアリングがあることは伺う前から知っていましたが、日本茶には詳しくないので頼むつもりはありませんでした。しかしお値段￥3000ちょっとでお茶5種をいただけるというコスパの良さでつい頼んでしまいました。

日本茶初心者なので味がわかるか心配でしたが、お茶それぞれに全然違った個性があって、プレゼンでもお茶の特徴や、そのお茶のどのような部分がペアリングの料理と合うのかと毎回説明してくださいました。キッチンで焙じた茶葉をすぐに持ってきて香りを楽しませてくれたり、目の前で入れてくださったりと演出も含め高コスパのペアリングでした。

・アミューズ　海幸山幸

写真だと伝わりにくいですが、山菜の上にどんと分厚く乗ったカンパチ。カンパチは臭みが全くなく下の山菜、そして複雑な味のソース合わさってバランスのよい完璧な一皿でした。上に乗っている紫蘇の爽やかなアクセントもとっても良かったです。魚にこだわってるのがこれだけで伝わって来るほど美味しくて、ソースが何で作られているのか考える前に一瞬で食べ終わってしまいました（笑）アミューズからこのクオリティーとボリュームかと期待が一層高まりました。

 

・スープ　蛤

こちらも美味しすぎた一皿。蛤のプリプリさにため息。下にはレモングラスが敷かれていますが、夏らしい爽やかな味で、スープは貝の出汁が驚くほど効いていて貝の旨味を最大限に引き出していると感じました。蛤自体は1口で食べ終わってしまいますが、上手に調理されるとこんなに美味しくて満足感があるんだと感動しました。